「お金を借りて幸せになろう」?? 口のうまい連中にだまされてはいけない

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ダイヤモンドZai誌は貸金業規制法の緩和(カネ貸しの応援)に積極的だ。

作家・橘玲×増原義剛対談
貸金業改正は失敗だった!
ポピュリズムに毒された政治の敗北
http://diamond.jp/articles/-/28375

何をバカバカしいことを。サラ金や商工ローンは、貸金業法の改正だけが原因で破綻したのではない。有り余るカネを証券市場でもてあそんで大失敗したケースもあって、こんなのは自業自得なのだ。お前に何が分かるのかと言わないでほしい。この証言は、旧SFCG(商工ファンド)の経理担当者で監査役のシバザキ氏のものなのだ。

いま、東京地方裁判所を舞台に、旧SFCG(商工ファンド)の元経営者である大島健伸の個人責任を追及する裁判が進行中だ。11月16日の法廷で、SFCGの経理担当者で監査役のシバザキ氏に対する尋問が行われた。そこでシバザキ氏が正直に述べている。

SFCGの顧客が血の涙で返済したカネは、リーマンなど米国の金融会社によるレバレッジプログラムに吸い上げられてしまったと。シバザキ氏の口からは、リーマンブラザーズ、シティバンク、ベアスターンズなどハゲタカ連中の名前がポンポン飛び出した。要するに、日本でいくらもうけても、不動産担保貸付の証券化にともなうハゲタカファンドへの返済に食われてしまったのだ。当事者が裁判所で証言したのだから、これほど確かな話はない。

もともとSFCGの財布にはカネがうなっていた。

平成17年12月  227億円
平成18年12月  457億円
平成19年12月  274億円

ところが翌年の2月には残高が100億円を切り、6月には68億円となり、8月には8憶5000万円となっていたという。カネを湯水のように……とはこのことだ。

これはリーマンショック以前の話で、リーマンが最後のあがきをしていた頃だ。SFCGを含む、世界中のバカな投資家からカネをかき集めて、レバレッジの返済(つまりしたたかなハゲタカ投資家への配当)に注ぎ込んでいた時期だ。そして9月、例のリーマンショックが勃発した。

カネに詰まったSFCGは、この後、顧客への一括請求やら、日本振興銀行(小泉の改革でつくられたサラ金銀行)と組んだ犯罪的債権売買で現金をかき集めるのだが、すべて証券レバレッジに消えてしまったそうだ。

こういう経緯を無視して、カネ貸しのご用聞きたちは叫ぶ。

消費者金融がつぶれたのは、貸金業法のせいだ。
それで困るのは利用したくてもできなくなった500万人の顧客だ。
貸金業をつぶしたのは、経済を無視したポピュリズム政治だ。
口当たりのいい政策にだまされるな。

で、結論は、どんどん貸し込め、貸付自由にしろ、利息も上げさせろ、と。
それが経済というものだと。

いろいろレトリックを駆使しているが、結論をハッキリといえば誰にでもそのウソがわかる。

「高い利息でたくさん借りたら、借りた人が幸せになる。」

これが結論だ。アホか。ほんと、口のうまい連中にだまされてはいけませんよ!