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自民党の高村副総裁「日本人なら勉強しろ」
「地方議会であっても、日本人であれば慎重に勉強してもらいたい」
*http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140628/stt14062800210002-n1.htm
■詭弁まみれの高村記者会見
いやはや、呆れ果てたものだ。自民党副総裁ともあろう人が、こんな詭弁を弄するか。「日本人なら勉強しろ」だと? お前が勉強しろクソバカやろう。
てか、身内の自民党からの批判に「日本人なら……」なんて逆ギレする感性がもうどうしようもなくダメダメなんだが、手続き論としてもなってないという、政治のプロ失格の話なんだよなあ。
<記事引用>
高村氏は……「自国の存立を全うするため必要な自衛の措置をとることを憲法は禁じていない」とした昭和47年の自衛権に関する政府見解に言及し、「この見解を出したときも与党の事前了承はなかった」と述べ、丁寧な議論を積み重ねているとアピールした。
なぜ詭弁なのか、それは「政府見解」というものについて無茶なことを言っているからだ。
「政府見解」は行政機構総体の意思表明なので、出すには閣議決定が必要だ。昭和47年の閣議決定にあたり与党(自民党)の了承なんか得ていないのだから、それに比べたら今回は与党(公明党)の了承を得るために頑張ってるじゃないかといいたいのだ。ほんっとーに、下らない屁理屈だ。国民を馬鹿にしているのではないか。
■2つの閣議決定
「閣議決定」というものについて、よくご存知ない方もおられるだろうと思い、ここで簡単に書いておく。
閣議決定には2種類ある。
ひとつは、法律案や予算案などを国会に提出するにあたり閣議で意思一致する、文字通りの閣議決定。集団的自衛権に関する憲法解釈はこれにあたる。
もうひとつは、国会議員の質問主意書に対する文書答弁。答弁書は行政機構総体の意思表明とみなされるから、閣僚の意思一致、すなわち閣議決定が求められる。
だけれども、言っちゃ悪いが、答弁書には下らないものもある。たとえば、安倍総理が官邸に住まないことについて「幽霊の噂は事実か。首相が公邸に引っ越さないのはそのためか」という下らない質問を民主党議員が文書で出したことがある。アホかいな。しかし質問主意書で出されたので、バカバカしいと思っても政府は規則に従って答弁書で回答する義務がある。そこで「幽霊はでません」という閣議決定をしたわけだ。
頭の痛くなるようなやり取りだが、こういった閣議決定は、軽い。法律的には同じ重みを持つけれど、ここでいう軽さは法的軽さでなく政治的な位置づけが軽いということだ。
■昭和47年(1972年)の自衛権に関する政府見解(閣議決定)とは
話を戻す。
高村さんのいう「昭和47年の自衛権に関する政府見解」も、ふたつの閣議決定のうち、後者に属する。文書で質問されたから文書で回答したというだけのことだ。
で、その内容は、「自衛隊は憲法に違反していない」という答弁。質問の18年も前から存在する自衛隊について、憲法に違反していないと答弁するにあたり、なんでいまさら与党にお伺いを立てる必要があるのか。それまでさんざん議論されてきたことを、もう一度述べただけだ。
こんなものと、現今の集団的自衛権にかかわる議論を同列におけるはずがない。まったく重みの違うものを一緒くたにして何が言えるというのか。
こうした人を食ったような見解を述べて、偉そうに「日本人なら勉強しろ」とまで言い放ったことに対し、なぜメディアはその場で突っ込まないのだろう。記者のレベルが低くて突っ込めなかったのか、それとも内心で苦笑しながら茶坊主の役割を忠実に果たしているのか。
なんかもういろいろな意味で劣化としか表現しようのない現状に、朝からカリカリしているのでありますだよ。
集団的自衛権139議会が意見書
*http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=2944458