田母神さん本を書く 買わなくてもわかる内容紹介

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1018805375&owner_id=12631570

前空幕長田母神さんの手になる本が出版されました!
買うのはもったいないので、買わなくてもわかるように内容を紹介します。

『自らの身は顧みず』
田母神俊雄
ワック株式会社
発行日 2008年12月16日

彼がつぎのように考えていることが分かります。

■「田母神問題」の本質は正しく伝えられていない

自衛官の言論の自由云々、自衛隊内の手続き云々、軍政関係云々……。これら巷で話題になっていることごとは「田母神問題」の本質ではない。巷でいわれている話題のほぼすべては、いってみればどうでもいい枝葉のこと。

■何が本質なのか?

「自分の国を誉めて、職を追われた事実」である。戦後日本が一貫して国民から奪おうとしている「愛国心」を取り戻すことなしに国防は達成し得ない。いま、祖国は歴史を失いかねない危機的状況下にある。何とかしなければならない。

たもさんは本著の中で、自分がやってきた「祖国が歴史を取り戻すための戦い」、「愛国心を取り戻すための実践」を開陳しています。
いや~、辞めてくれて正解でしたあ……。

■たもさん国防論

第六章の「精強な自衛隊をどうつくるか」は、まあ軍事本に書いてあるような内容ですから、自分で考え抜いたものでないのが丸わかりです。

本書の中でも一番面白くなかったのがここでした。オリジナリティのなさは例の作文で明らかでしたが、せっかく将校が書くんだから一つぐらい「おっ」と思わせる新しい知見があってもよさそうなものなのに。たもさんが口ほどには国防の研究をしていないのが見えました。

■たもさんの人となり

防大出てパイロットにならず(なれず?)、ヒマな総務畑で楽しく仕事していた様子は文章の端々からうかがえます。

ウケ狙いが好きで、大雑把な性格なのもわかります。本人は部下の信頼が厚いと思いこんでいますが、どうかなあ。逆らいづらいから部下は下らない親父ギャグに笑っているのに、それを自分が人気者だと勘違いしている好人物が時々いますが、そんな感じ。
「そんなの関係ねえ」は笑いを取るつもりで口にしたのがすべって大騒ぎになったんだと書いています。

……やはり事態を全然わかっていらっしゃいません。

■たもさん語録

「解任されたこと自体は、シビリアンコントロールの発露であり当然のことだ」
「問題は、「日本は悪い国だ」という人でない限りトップクラスの自衛官になれないということだ。これはよくない」
「わが国内は現在、戦場になっている」
「わが国はシビリアンコントロールが機能しすぎるほど機能している。それも、“政治将校団”である内局がコントロールする、欧米のような民主主義の国家というより中国や北朝鮮に近いシステムだ」
「核兵器をもてない国家は核兵器保有国の意志に従属せざるを得ない」

はい、はい。
願わくばたもさんがいつまでも右翼の星であられますように。
そして右翼のレベルの低さを象徴し続けてくれますように。