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マイミクのゆ・み・こさんがNHKに生出演しました。
「日本のこれから」
8月15日午後7時30分~(NHK総合)
ゆ・み・こさん、出演ご苦労様でした。さぞストレスがたまったことでしょう。もっとガンガン発言すればよかったのに。
改憲派ゲストの論理はひどいものでした。特に軍事問題については、よく知らない人たちをわざと誤導する発言がめだちました。
例をひとつだけ。
「自衛隊にはジュネーブ条約が適用されないのでしょうか」という一般出演者の質問に、ゲストが「そのとおりです」と答えていました。これは質問者と回答者がアウンの呼吸でやり取りした、あからさまに八百長のコメントです。
質問の意図は、こうです。
- 自衛隊は軍隊ではないとされている。
- 軍人であると認められていないならば、ゲリラに捕まってもジュネーブ条約の対象外だから保護されない。
- つまり捕虜とみなされない。
- そこで、武器を持った敵対犯罪者としてその場で射殺されても文句が言えないのではないか。
こういう意図の質問だったのです。
質問者は、改憲して軍隊であることを明記しないと、捕らえられた自衛官を守れない、ということを言いたかったわけです。こういう愚論がネットで時折見受けられるので、困ったものです。
回答者はそういう質問意図であることを見抜いて、わざと間違った答弁をしました。「そのとおりです」と。
ここには二重の誤りがあります。
まずは一般論的法律論として間違い。交戦資格がないものは保護の対象ではないというのは間違いで、交戦資格がなくても保護され、裁判を受ける権利があります。たしかに捕虜としての待遇は得られませんが、捕まえたあとでいきなり射殺するのは国際法違反です。
つぎに具体的な適用の面での間違い。自衛隊はハーグ陸戦協定の交戦資格を満たしています。ですから、間違いなくジュネーブ協定による保護の対象です。つまり捕虜として保護される資格があります。捕虜になれるのは軍人だけ、という誤った議論は、おそらく「南京事件」で日本軍が大量の市民を虐殺した事実を合理化するために持ち出されたデマゴギーです
この八百長コメントのあった時に、護憲派から正しく国際法の指摘をすれば、わかってやっているだけにゲストは立ち往生したでしょう。軍事的にはそれくらい初歩的なデタラメだったのですが、そういう指摘がなされなかったのが残念でした。すぐにファックス送ったけど、受付終わってました。
彼らの屁理屈を打ち破るには、護憲派も軍事的な知識が必要だなあと、あらためて思いました。
なにはともあれ、秋元さん、お疲れ様でした。