曽野綾子が書いていた「自決」強要の事例

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意外なところで自決強要の事例を発見しました。

曽野綾子著『沖縄戦・渡嘉敷島「集団自決」の真実─日本軍の住民自決命令はなかった』(ワックBUNKO)

この本につぎのような記述があります。米軍の捕虜になったあと解放された16歳の少年のことについて、赤松嘉次部隊長が自分で語っているのです。

それで私は、とにかくお前は捕虜になったんだ、日本の者は捕虜になればどうするんだ。そしたら、兵隊さん、死にます、と、初めは言った。

結局、その少年は首をつって自殺したそうです。本当は処刑だったんじゃないかと私は疑っていますが、それはおいといて。これは自決強要でしょう!! 赤松氏はこういうことをしており、それを記憶しており、それでも命令の存在を終生否定し続けました。

悪びれずに語っていることから、赤松隊長としては、この少年も「自主的」に自決を選んだと信じこんでいるのでしょう。部隊長が「命令は下していない」と語るその内意は、否定派も含めて私たちの感覚とかなりかけ離れたもののようです。

否定派の大多数の人たちも、赤松隊長の言い分には納得できないんじゃありませんかね。