天皇会見問題(2)やっぱりおかしいぞ!宮内庁と外務省

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1365398838&owner_id=12631570

まず、どろの結論から。

発端は民主党の足を引っ張りたい官僚のサボタージュだ。そこに火をつけたのは、ノーパンしゃぶしゃぶの常連の腐れ役人。それをメディアがうちわで扇いだ。1カ月ルールなんか口実でしかない。振り回されたのは天皇。傷ついたのは日本の信用と政官の信頼関係。

だれも得をしない、馬鹿馬鹿しいさわぎだった。

■外務省は訪日日程を40日以上前に知っていた

外務省は習近平国家副主席の訪日と天皇との会見を希望するとの中国側の意向を10月段階で受けていました。

>外務省関係者によると、中国側から日中間のハイレベル交流の一環として、今年初めから「国家指導者」の来日を打診されていた。10月ごろに習氏のことであると中国側から説明を受け、あわせて天皇陛下との会見を希望していることも伝えられていた。
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200912110473.html

11月初めには、すでに12月初めの日程で最終調整していました。

>中国の次世代指導者が11月以降,相次いで訪日する見込みだ.胡錦濤国家主席(66)の後継候補である習近平国家副主席 (56)=政治局常務委員=の訪日が12月初めの日程で最終調整されている。(どろ注:このニュースは元の記事はすでにリンク切れですが、なんと、せと弘幸ブログに残っていました。『国際お尋ね者・薄熙来(はくきらい)を捕獲しよう!』の項です)(編集注:せと弘幸ブログもリンク切れ)
*http://124.83.183.242/select/world/asia/archive/news/2009/11/01/20091101ddm007030107000c.html

ならばこの段階で外務省と宮内庁は天皇の日程について事前調整をしていなければなりません。なのに外務省が宮内庁に「打診」したのが11月26日というのはどういうことでしょうか。外務大臣から言われるまで何もしなかったなんて、まるで新入社員並の「指示待ち姿勢」じゃないですか。日本の役所というのは、そんなに段取りの悪い組織なんでしょうか。そんなはずはありません。

外務省と宮内庁がちゃんと動かないで、まるで新入社員みたいな態度に終始したのはなぜでしょう。もしかすると民主党の「政治主導」に対する外務省と宮内庁の官僚の意趣返しではないか……そんな気がしてきました。政権を取りたての民主党側には要領が分からないはずだから、きっとチョンボするぜ~、しめしめ、みたいな。それみろ、やっぱり俺たちがいなければ政治家なんて何もできないじゃないか!とね。

もしもそうなら、まさに官僚による国政の私物化と言ってもいい事態。真相はどうなんでしょうか。

■オバマとの会見調整には1週間も掛からなかった

米政府が11月12,13両日に予定していたオバマ大統領の訪日日程を1日ずらし、13、14両日に変更するよう日本側に打診してきたのは11月6日です

2009/11/7日経新聞
*http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20091107AT3S0700M07112009.html

天皇との会見が1カ月前に組まれていたとしてもそれは12日か13日だったのですから、14日への変更は11月6日以後です。その変更に何日かかったのか知りませんが、会見までたった8日間。きっとほんの数日で日程調整ができたんですよね。

■ハゲタ宮内庁長官は政府の要請内容を歪曲している。

官房長官
「日中関係の重要性にかんがみ、内閣としてぜひ会見をお願いする」

宮内庁長官
「国の大小や政治的に重要な国であるかどうかにかかわらず尊重してほしい」
「陛下を政治懸案の打開役にとなったら、今の憲法下での陛下のなさりようと大きく狂う」

「国の大小」「政治懸案」「打開役」・・・

政府の言っていないことばかり付け足してますね。自分勝手な解釈で発言をねじ曲げてます。

本来ならば「陛下のご健康を考慮して、今後は慎んでいただきたい」と政府に伝えればいいだけのことなんで、わざわざ記者会見して政府批判するなんて、異例の度が過ぎたパフォーマンスが、なぜ必要なのか、まったく理解に苦しみます。こういう派手な動きの後ろには、たいていなんらかの政治的思惑があるもんです。

■ハゲタ長官の前歴

天安門事件から3年後の1992年、孤立の打破を狙って、中国は天皇訪中を持ちかけてきました。当時は宮沢内閣で、訪中は天皇の政治利用ではないかとの批判が上がりました。そのとき、内閣官房参事官は政治利用という批判を否定しないで、こう答えています。

「私の立場は、政府の決定に従ってその中で最善を尽くすことだと思います」

この内閣官房参事官が、他ならぬ現宮内庁長官ハゲタさんです。自民党内閣なら「一員として最善を尽くす」。民主党内閣なら「政治利用だ」。この人の言ってることは全く筋が通っていません。まあ、この人ってノーパンしゃぶしゃぶの常連さん。公正な官僚とはほど遠い人だったんです。
*http://www.rondan.co.jp/html/news/roran/

■メディアは三百代言

天皇訪中のとき、政治利用を疑われても、読売はこう書いていました。

「政治利用ではない。招請に応じないことで日中関係を後退させてはなるまい」
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2003/01291/contents/104.htm

いまはこう。

「天皇が時の政権に利用されたと疑念が持たれることは、厳に慎むべきなのだ。その基本を現政権はわかっていないのではないか。」
*http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20091212-OYT1T01226.htm

賢い人ってのは、どうにでも理屈を丸めるもんですね~w

■小沢もおかしいぞ

外国要人との会見が国事行為だとか、天皇の行為は内閣の助言と承認によるのだから問題ないとか(じゃあ内閣の好き勝手でどうにでもできるというのか)、文句を言うなら辞表を出せとか、権力者の傲岸無礼を絵に描いたような姿勢。

外国要人との会見は国事行為じゃないし、天皇の行為は内閣の助言と承認によるとしても、政治的に左右されて不安定な内閣の意向から「行政の安定性」を守る役割が官僚にはある。文句を言うなら辞表を出せというのは独裁者の論理だ。こんなのにいいように動き回られて、民主党もどうなんだかなあ。