http://mixi.jp/list_diary.pl?id=12631570&year=2011&month=8&day=9
閲覧だけしていた在日コリアン(在日韓国人朝鮮人)コミュに変なのが湧いていたので、つい介入してしまった。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=64145548&comment_count=209&comm_id=49254
マイミク瑠璃子さんも腹に据えかねてひと言参加していたが、そのお相手はすぐに退散した。さすがに瑠璃子さん、子どもが出来ても相変わらずケンカがうまい。
まーそれにしても分からない。隣国の民を見下げて何が楽しいのだろうか。それもまっとうに歴史を学んでいるならばともかく、ネットで拾った「真実」に入れあげて、話にならないほどお粗末なトンチンカンを吹聴して悦に入っているのだから、何だか読んでいる方が恥ずかしいやら腹立たしいやら。嫌韓側の学者が垂れ流す知識を仕入た「物知り」は、たくさんいる。しかし物を知っていればいいというものではなかろう。
- 日本は朝鮮を併合したのであって、植民地にしたのではない。
- 日本は学校をつくって教育制度を整えてやった。
- 日本が朝鮮語を禁じたというのは嘘で、むしろ朝鮮王室がハングルを禁じていたのだ。
- 日本が土地を奪ったというのは嘘だ。もともと朝鮮は公地公民制だったから、庶民は土地を持っていなかったのだ。
- 朝鮮は土地の面積すらまともに測れない国だった。日本がちゃんと測量したら、耕地が一挙に1.5倍に増えた。
- 日本のおかげで朝鮮は近代化し、人民は豊かになった。
- 創氏改名は朝鮮人が望んだことだ。
やれやれ……。
これが全部嘘なら全否定すればよいのだが、中には本当のこともあるので、本当のことと嘘のことを峻別しなければならない。
どこらへんが本当のことかと言えば、まあ、1876年の開国前後、朝鮮王室の統治レベルは悲しいほどに低かったと思う。
国内には腐敗が横行していた。
支配階級は人民のことなど忘れ内部分裂して互いに争うばかり。
圧政で多くの人民は疲れていた。
農政は乱れ、貨幣経済は混乱していた。
カビくさい科挙制度と牢固たる儒教精神が合理精神をむしばんでいた。
教育制度が崩壊していた、公文書にハングル使用を禁じた、度量衡が地方ごとにバラバラだった……
これらはすべてある程度事実だ。
こういう時期はいずれの国にもあることで、珍しいことではない。日本で言えば律令制の崩壊で社会秩序が混乱し、これが安定するのは豊臣秀吉の全国統一のころだから、12世紀後半から16世紀末までは(一時期の安定期を除いて)法なんかないも同然、むき出しの暴力が頼りという時代だった。
朝鮮の場合、王室中心の中央集権体制のほころびの時期が、たまたまヨーロッパ勢の帝国主義時代とぶつかったのが不運だった。また、強大な中国がとてつもない政治・軍事力で朝鮮を締め上げ、干渉していたのも、地政学的悪条件といえるだろう。
こういう点については歴史事実なのだから、否定する必要はない。韓国・朝鮮が古代からずっと素晴らしい国であったなどと言えば、それは誇大妄想となる。どんな国にも時代による浮き沈みがあり、繁栄したかと思えば沈滞するし、滅んだり勃興したりの繰り返しだ。
百年や二百年くらいの技術的遅れなど、人類史的視野に立てば、遅れていないのと同じことだ。我々のご先祖さまが石器を使ってた頃、中国はすでに壮麗な文明社会を築いていた。エジプトにピラミッドが出来た頃、西ヨーロッパ人は毛皮を着て森をうろついていたのだ。
私が許し難いのは、中央政府の出来が悪いことをもって、その民族が劣等であるかに見下げて差別する行為だ。ほんの二、三十年、自分たちが先に経済発展したぐらいのことで有頂天になり、隣国の民が永遠に愚かで度し難い民であるかのように思いこむ狭量、その近視眼が、同朋であるだけに身震いするほど恥ずかしい。