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元慰安婦 橋下徹氏との面会中止
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「韓国軍だって慰安所を作ってたじゃないか、ベトナム戦争で強姦事件を起こしているじゃないか、世界中の軍が売春を利用してるじゃないか、なんで日本ばかり責められるのだ！」
橋下徹の妄言が止まりません。弁護士のくせに、問題のとらえ方が全然わかっていません。ミクシィにも同じことを延々と言い立てている人がいます。その考えが大間違いであることを、理解しやすいように、交通事故と対比させて考えます。
■一つの事件を処理している時に別の事件を持ち出してはならない
交通事故の加害者が被害者に対して、
「被害者だって別の場所で別の事故をしてるじゃないか、なんで俺ばっかり責められるのだ」
こういって過失相殺を求めても、受け容れられません。
こんなことを交通裁判で唱えたら、無茶な理屈で責任逃れをしていると見られ、むしろ心証が悪くなるでしょう。
慰安婦問題についても同様です。
朝鮮戦争のとき、韓国軍が慰安所を設置していましたが、そのことが慰安婦に対する日本政府の責任を軽くすることはあり得ません。
「韓国軍だって慰安所を作ったじゃないか、なんで日本ばっかり責められるのだ」
こんなことを言えば言うほど、無茶な理屈で責任逃れをしていると見られ、むしろ心証が悪くなるでしょう。
■当事者主義を超える主張は成立しない
交通事故の加害者が被害者に対して、「お前の親戚が別の場所で別の事故をしてるじゃないか、なんでこの裁判で俺ばっかり責められるのだ」などと交通裁判で唱えたら、ますます無茶な理屈で責任逃れをしていると見られ、もっと心証が悪くなるでしょう。
慰安婦問題についても同様です。
韓国軍兵士がベトナム人女性を強姦して生まれた子ども、「ライタイハン」の問題は痛ましいことですが、強姦犯人は元慰安婦ではありません。まったく別人が犯した犯罪です。そのことで慰安婦に対する日本政府の責任が軽くなることはあり得ません。
「同じ韓国人が別の場所で強姦しているじゃないか、なんで日本ばっかり責められるのだ」などと「韓国人」という属性で一括りにすることに何の意味があるのか、それはレイシズムではないのかと、もっと心証が悪くなるでしょう。
■「被害vs加害」の関係を「正義vs不正義」の関係にすり替えてはならない。
交通事故の加害者が被害者に対して、「被害者は暴力団員で、恐喝や暴力など酷いことばかりしているじゃないか、なんで俺ばっかり責められるのだ」などと交通裁判で唱えたら、いよいよ無茶な理屈で責任逃れをしていると見られ、サイテーの心証をもたらすでしょう。
被害者がヤクザだろうが詐欺師だろうが、加害責任が軽くなるはずがありません。加害者は不正義ですが、反対に被害者が正義というわけではありません。「被害対加害」の関係を「正義対不正義」の関係にすり替えてはならないのです。
慰安婦問題についても同様です。
「アジア女性基金」の償い金を受けようとした元慰安婦を韓国の慰安婦支援団体が脅したり、同じ団体で使い込み事件が起きたり、新聞が原爆を「神の裁き」と書いたり、韓国側の姿勢はお世辞にもほめられたものではありません。しかしそのことで慰安婦に対する日本政府の加害責任が軽くなるはずがありません。
日本は不正義ですが、韓国が正義だというわけでもありません。慰安婦問題は「被害対加害」の関係です。「正義対不正義」の関係にすり替えてはなりません。
「韓国人のやり方は酷いじゃないか、なんで日本ばっかり責められるのだ」。こんなことばかり言ってたら、いよいよ日本はサイテーだと思われるしょう。
■交通裁判は犯罪を裁くのです
無免許で速度オーバーと信号無視を繰り返し、衝突事故を起こした加害者が、裁判官に対して、「誰だって速度オーバーぐらいやってるじゃないか。時間通りに目的地に着くために速度オーバーが必要なのは誰だって分かる。なんで俺ばっかり責められるのだ」などと言って過失相殺を求めても、受け容れられません。こんなことを交通裁判で唱えたら、どうしようもない人間のクズだと見られ、一番重い処分にしたろかと裁判官は考えるでしょう。
慰安婦問題についても同様です。
娼妓取締規則を守ってはじめて許される売春を、規則を守らず営業させ、誘拐の手口で人を集めていることを知りながら取締の手をゆるめ、監禁同様の状態に置く規則を作ったのは、軍や内務省、外務省です。軍と業者は無許可営業・強制売春・監禁行為など、違法に違法を重ねていたのです。
「どの国だって売春はあるじゃないか。戦場に売春婦が必要なのは誰だって分かる。なんで俺ばっかり責められるのだ」。こんなことを言えば言うほど、どうしようもない人間のクズだと見られ、徹底的に糾弾しなければと世界は考えるでしょう。